起業には、想像以上に“最初に投入する資金”が必要になります。
「設備費が先に必要」「運転資金足りなくなるのか不安」「融資制度が多くて判断できない」――そんな不安を解消するために、江東区の創業支援資金融資と日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金を制度の仕組み・金利・審査内容・使いやすさなどから徹底比較し、あなたに合った制度選びをサポートします!
スピード重視の「日本政策金融公庫(新規開業・スタートアップ支援資金)」
最初にご紹介するのが日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」です。江東区に限らず使える制度で、創業期は、この制度を利用する方は多いです。
国が100%出資する政府系金融機関(日本政策金融公庫/通称「公庫」)が提供する創業者向けの融資です。
書類・面談を中心に柔軟に審査されるため、起業初期の方でも比較的申請しやすく、担保・保証人が原則不要である点も大きなメリットです。
どんな内容?
- 利用できる方:新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内
- 運転資金+設備資金あわせて最大7,200万円まで融資可(うち運転資金4,800万円)
- 返済期間:設備20年以内/運転10年以内(据置最大5年以内の枠)
- 長期返済が可能(設備資金20年以内、運転資金10年以内)
- 面談重視の審査で、創業計画書の完成度が鍵
- 保証料不要・保証人不要(原則)
✅ 注意点
- 金利はおおむね2.8%〜4.2%(一定条件で優遇あり)
「区の1,500万円では足りない」「設備も大きい」「据置を厚めに取りたい」なら、公庫利用がしやすいです。
江東区「創業支援資金融資」は、2種類あります
江東区の「創業支援資金融資」は、ごく簡単にいうと 「区が間に入って、借りやすく・負担を軽くする」 融資です。
「江東区×信用保証協会×金融機関」が三位一体となって連携することで江東区による金利負担と保証料補助といった支援が受けられるのです。
その中で、江東区の創業融資は、2種類用意されています。
一つが創業支援資金融資(創業前~創業後1年未満)
もう一つが創業支援資金融資(創業後1年以降~創業後5年未満)
要件等が異なりますので、以下に表にて説明します。
創業支援資金融資(創業前~創業後1年未満)
「創業支援資金融資」で創業前~創業後1年未満の方が対象の融資です。
|
借入限度額 |
2,500万円 【運転資金】1,000万円以内 【設備資金】1,500万円以内 |
|
返済期間 |
6年以内(据置12か月含む) |
|
資金使途 |
運転資金、設備資金 |
|
貸付金利 |
2.1% |
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本人負担信用保証料 |
全額補助 |
|
本人負担利子 |
0.3%(区が1.8%補助) |
申込できる人(重要ポイントだけ抜粋しました。)
1.事業主ではない個人が、個人事業主または法人(本店は江東区)の形態で次の(1)または(2)のいずれかに該当すること
(1)区内で創業すること
(2)区内で創業し、創業後1年未満であること
2.自己資金の準備があり、自己資金が創業に必要な資金の1/3以上を占めていること
3.創業計画の内容について、経済課所定の創業計画書を作成のうえ、区経営相談員の予備審査を終了したこと
4.納期の到来している特別区民税・都民税を完納し、前年分の所得税を完納していること
5.創業する業種が、東京信用保証協会の保証対象業種であり、許認可の必要な業種については、原則として事前にその許認可を受けていること
6.融資を受けた後、区経営相談員の経営指導を受けること
✅ 注意点
- 区経営相談員との面談が必須(複数回)
- 創業相談員との面談開始から融資実行まで通常2~3か月かかります。
- 信用保証協会の保証が前提となる(必要書類も多い)
※この融資の本人負担利子、その他要件についての詳細は江東区のホームページを参照してください。
創業支援資金融資(創業後1年以降~創業後5年未満)
「創業支援資金融資」で創業後1年以降~創業後5年未満の方が対象の融資です。
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借入限度額 |
2,500万円 【運転資金】1,000万円以内 【設備資金】1,500万円以内 |
|
返済期間 |
6年以内(据置12か月含む) |
|
資金使途 |
運転資金、設備資金 |
|
貸付金利 |
2.1% |
|
本人負担信用保証料 |
全額補助 |
|
本人負担利子 |
0.3%(区が1.8%補助) |
申込できる人(重要ポイントだけ抜粋しました。)
以下の条件を全て満たしていることが必要です。
- 区内に住所又は主たる事業所がある中小企業者の方
個人:区内に住所又は主たる事業所があること
法人:区内に本店所在地(登記地)があること - 区内で引き続き1年以上同一事業を営んでいること
- 事業主でない個人が、個人事業主、または法人の形態で創業し、創業後1年以上5年未満であること
(注釈)法人は代表者が変更された場合は対象外となります。 - 所得税(法人にあっては法人税)の申告をし、完納していること
- 申込日時点で納期の到来している特別区民税・都民税(法人にあっては法人都民税)を完納していること
- 東京信用保証協会の保証対象業種を営んでいること
- 許認可の必要な業種を営んでいる方については、その許認可を受けていること
- 融資を受ける前に経営相談を行い江東区経営相談員の経営指導を受けること
- 信用保証料補助金の返還金が生じた場合、区に返還済みであること
✅ 注意点
- 区経営相談員との面談が必須(複数回)
- 創業相談員との面談開始から融資実行まで通常2~3か月かかります。
- 信用保証協会の保証が前提となる(必要書類も多い)
※この融資その他要件についての詳細は江東区のホームページを参照してください。
分かりやすい比較表で見てみよう!
|
項目 |
江東区創業支援資金融資 |
日本政策金融公庫 新規開業資金 |
|---|---|---|
|
対象者 |
江東区で |
全国対象・創業後7年未満 |
|
融資限度額 |
2,500万円 |
最大7,200万円(設備含む) |
|
金利 |
実質負担 0.3% |
2.8%〜4.2%(条件で減額可) |
|
保証料補助 |
全額補助 |
保証料なし |
|
担保・保証人 |
信用保証協会の保証が必要な場合あり |
原則不要 |
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返済期間 |
6年以内(据置12ヶ月含む) |
設備20年、(据置5年以内)運転10年(据置5年以内) |
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申請方法 |
区の面談+信用保証協会の審査 |
公庫の面談 |
見落としがちな制度のポイントを確認
◆江東区創業支援資金融資の良い点と気になる点
良い点:
- 圧倒的に低金利
- 保証料の補助あり
- 区経営相談員の面談により事業計画等のアドバイスを受けられる。
気になる点:
- 面談が複数回必要になるなど、融資実行までにがかかる(2~3ヶ月)
- 金額が少なめ2,500万円
【運転資金】1,000万円以内 【設備資金】1,500万円以内
- 保証人が必要な場合がある
◆ 公庫の新規開業資金の良い点と気になる点
良い点:
- 高額融資(設備資金など)にも対応
- 原則無担保・無保証人で融資
- 融資までの実行が比較的速い(3~4週間)
気になる点:
- 金利が比較的高い(2.7%以上)
迷ったらここ:目的別のおすすめ早見表
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こんな方におすすめ |
利用すべき制度 |
|---|---|
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早く融資を受けたい |
公庫の制度 |
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高額な設備投資が必要 |
公庫の制度 |
|
あっせんのサポートが欲しい |
新宿区の制度(区経営相談員が面談) |
|
担保・保証人が難しい |
公庫の制度 |
ほかにもある江東区の支援制度
創業融資を受ける際に、江東区では、「江東区で創業しよう」を掲げて「創業の実現」に向けた事業を実施しています。この「特定創業支援等事業」を受けることも大きなメリットになります。
以下の主催事業者による事業を通じて、経営、財務、人材育成、販路開拓の4分野の知識を学ぶことにより優遇措置を受けられる支援制度です。
- 江東創業塾(江東区経済課)
- こうとう創業塾(東榮信用金庫)
- ひがしん創業塾(東京東信用金庫)
▼特定創業支援事業に興味がある方はこちら
https://lp.chuo-office.com/koto-sogyo-shien
最後に ― 審査は「信用の作り方」を見られます。
創業融資は、創業融資は、過去の実績が少ない分「準備」で信用を表現します。
だからこそ、
・経験と事業内容のつながり
・競合との差(なぜ勝てるか)
・資金使途の具体性(見積・内訳)
・事業の見通し
…これらをいかに上手く審査担当に伝えられるが、審査通過の鍵になります。
専門家からの一言アドバイス
「やってみたい」ではなく「やると決めた」あなたへ。
創業計画書の作成から、融資面談の準備、制度の選定まで――私たちはあなたの“想い”を“資金に変える”お手伝いをします。
迷ったら、まずはご相談ください。あなたのスタートアップを、全力でサポートします。
