
杉並区で起業を考えている皆さまへ。
登記や資金調達、事業計画づくり――やることが多くて不安になっていませんか。
設立登記に必要な登録免許税、創業融資を受けた時の利息の支払い等々。それらの負担を少しでも軽くし、創業時のスタートダッシュの後押しをしてくれるのが杉並区の「特定創業支援等事業」です。
本記事では、杉並区の特定創業支援等事業により受けられる優遇措置、対象要件、支援メニュー、申請手順を、杉並区の特徴とあわせて分かりやすく解説します。
杉並区の特定創業支援等事業とは?
杉並区では、国の「創業支援等事業計画」に基づき、経営・財務・販路開拓・人材育成の4分野を継続的(4回以上かつ原則1カ月以上)に学ぶ支援を「特定創業支援等事業」と位置づけています。
支援の修了者には区より「特定創業支援等事業による支援を受けたことの証明書」が交付されます。この証明書を使うことで創業時の各種優遇措置を受けることができるのです。
つまりこの制度は、事業を持続可能に育てる「経営力」身につけるだけでなく、金利の優遇等を受けることにより、創業時の負担を軽減できる制度なのです。
適用される優遇措置の具体例は?
この制度を利用すると、以下のような大きなメリットがあります。
(1) 会社設立時の登録免許税の軽減
- 株式会社の場合:15万円 → 7.5万円(半額!)【最低税額】
- 合同会社の場合:6万円 → 3万円(半額!)【最低税額】
起業時の費用負担を大幅に軽減できるため、初期資金をより効率的に活用できます。
(2) 信用保証協会の創業関連保証特例
- 創業前でも、通常より早く信用保証協会の保証を受けられる(2か月前 → 6か月前から可能)
これにより、早めの資金計画を立てることができ、スムーズな開業につながります。
(3) 日本政策金融公庫の創業融資要件が緩和
- 貸付利率の引き下げが適用され、より低い金利で融資を受けられる
資金調達がしやすくなることで、事業の安定性が向上します。
(4) 東京都「創業融資」の特例適用
- 融資利率が0.4%優遇される
特に東京都内で事業を展開したい方にとって、大きなメリットとなります。
(5)杉並区「創業支援資金」に係る信用保証料の補助
- 杉並区「創業支援資金」を利用し、かつ、特定創業支援等事業を受けた場合、信用保証料を3分の1補助します。東京都「創業融資」の要件も満たす方は、都の信用保証料3分の2補助も受けられ、信用保証料の負担が実質ゼロになります。
どんな創業者が対象?
以下のいずれかに該当する方が対象です。
(1)事業を営んでいない個人が6カ月以内に新たに事業を開始する具体的な計画を有するもの、または当該事業の開始後5年未満のもの
(2)事業を営んでいない個人が6カ月以内に会社を設立して事業を開始する具体的な計画を有するもの、または当該会社の設立後5年未満のもの
次の場合は証明書発行の対象外となります
・現在法人の代表である方が新たに法人を設立する場合
・個人事業(フリーランスを含む)を継続しつつ新たに法人を設立する場合
また、業種を問わず幅広い分野のビジネスに適用できるため、どんなビジネスでも活用できる可能性があります。
優遇措置を受けるまでの流れ
この制度を活用するためには、以下のステップを踏む必要があります。
(1) 特定創業支援等事業の実施
1ヶ月以上にわたり4回以上継続的に相談窓口で相談、創業セミナーの受講等で個別支援を受けること
(2) 証明書の交付申請
受講後、要件を満たしたら杉並区産業振興センター就労・経営支援係へ証明書の交付を申請。
(3) 証明書の受け取り
審査完了後、証明書が発行される。
(4) 優遇措置の適用
証明書を活用し、登録免許税の軽減や融資の優遇措置を受ける。
さらに、各種補助金申請にも活用できる可能性があり、資金計画の選択肢が広がります。
創業支援等事業の実施・連携機関(窓口)をご案内
この事業の支援を受けられる機関は以下の通りです。
・相談窓口「創業・経営相談」(予約制)
・創業セミナー(申込制)
その他。西武信用金庫及び東京商工会議所杉並支部が開催する創業セミナー、相談窓口等
(注)上記セミナー等は開催日時が限定されている場合があります。詳細については杉並区のホームページをご確認ください。
その他の杉並区独自の助成事業とは?
杉並区では、創業当初に必要な経費の一部を支援し、安定的かつ持続的な経営に取り組む事業者を支え、区内における創業を促進することを目的として実施します。
創業スタートアップ助成事業
- 事業所家賃助成(助成率3分の2)、助成限度額30万円(月額上限5万円×6カ月)
- ホームページ等作成助成(助成率3分の2)、助成限度額20万円
まとめ:杉並区の強力な支援をフル活用し、夢への一歩を踏み出そう

「杉並区特定創業支援等事業」は、創業者にとってとても有利な制度です。
- 創業時の登録免許税が半額に!
- 低金利での融資が受けやすくなる!
- 創業のための知識が身につく!
この制度を利用しつつ杉並区の「創業支援資金」や「日本政策金融公庫の創業融資」を使うことで創業時の資金繰りについて安心して新規事業に取り組めるようにしましょう。
「創業資金を確保したい」「創業に関する支援を知りたい」という方は、ぜひ無料相談をご利用ください。
この制度をうまく活用し、最高のスタートを切りましょう!
この記事のポイント総まとめ
- 【最大の魅力】特定創業支援以外にも、賃料補助など独自の支援メニューが豊富。
- 会社設立時の登録免許税が半額になり、初期コストを大幅に削減。
- 日本政策金融公庫や信用保証協会の融資制度を有利な条件で利用できる。
- 事業計画の質が向上し、ビジネスの成功確率そのものが高まる。
あなたの夢を、夢のままで終わらせないために。杉並区が用意してくれたこの強力なサポートを最大限に活用しない手はありません。