起業には、想像以上に“最初の資金”が掛かります。
設備費が先に必要になったり、売上が安定するまでの運転資金を想定より長く費やしたり——計画通りに進まないのが創業期のリアルです。
「設備費が先に必要」「運転資金が不安」「融資制度が多くて判断できない」――そんな不安を抱えるのは自然なこと。
だからこそ、融資制度を比較して“自分に合う型”を選ぶだけで、資金繰りの不安がぐっと減ります。
本記事では、渋谷区でおすすめの2つの創業融資、創業支援資金と日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金新規開業・スタートアップ支援資金を比較しながら、あなたに合った活用方法をわかりやすく解説します。
まず知っておきたい2つの創業融資の基礎知識
◆渋谷区の創業融資「創業支援資金」とは?
渋谷区が実施している制度融資のひとつで、いわゆる「渋谷区×信用保証協会×金融機関」が三位一体となって連携することで渋谷区による金利負担と保証料補助といった支援が受けられる融資です。
主な対象者は、
①創業時に事業を営んでいない個人で、「事業に必要な知識・経験」もしくは「法律に基づく資格」を有し、具体的な事業計画があり、個人または法人で区内に創業するもの。
②創業後1年未満の者で、上記条件に該当するもの。
※特定非営利活動法人は対象になりません。
創業支援資金の特徴
- 区からの“あっせん”を受けることで様々な支援を受けられる融資制度
- 区が利子を補助(利子補給)することで、実質金利がなく本人負担0.1%
- 融資の上限は2,000万円以内
※設備資金について・・・営業に供するための自家用自動車は、400万円を限度とする。(ただし、原則として建設業・運輸業の事業用車両は除く。)
注意点
- 経営相談員との融資面談が必須(複数回)事前予約制で原則オンライン予約です。
- 商工相談員との面談開始から融資実行まで通常2~3か月かかります。
- 信用保証協会の保証が前提となる(必要書類も多い)
◆日本政策金融公庫の「新規開業資金・スタートアップ支援資金」とは?
国が100%出資する政府系金融機関(日本政策金融公庫/通称「公庫」)が提供する創業者向けの融資です。
書類・面談を中心に柔軟に審査されるため、起業初期の方でも比較的申請しやすく、担保・保証人が原則不要である点も大きなメリットです。
📌 公庫融資の特徴
- 運転資金+設備資金あわせて最大7,200万円まで融資可(うち運転資金4,800万円)
- 長期返済が可能(設備資金20年以内、運転資金10年以内)
- 面談重視の審査で、創業計画書の完成度が鍵
- 保証料不要・保証人不要(原則)
✅ 注意点
- 金利はおおむね2.8%〜4.2%(一定条件で優遇あり)
比較表でざっくり整理(渋谷区vs日本政策金融公庫)
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項目 |
渋谷区 創業支援資金 |
日本政策金融公庫 新規開業資金・スタートアップ支援資金 |
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対象者 |
渋谷区で創業・創業後1年未満 |
全国対象・創業後7年未満 |
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融資限度額 |
最大2,000万円以内 |
最大7,200万円(設備含む) |
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金利 |
実質負担 0.1% |
2.8%〜4.2%(条件で減額可) |
|
担保・保証人 |
保証人が必要な場合あり |
原則不要 |
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申請方法 |
区の面談+信用保証協会の審査 |
公庫の面談 |
各制度のポイントをさらに深掘り!
◆ 渋谷区の創業支援資金の良い点と気になる点
良い点:
- 金利の実質負担0.1%
- 経営相談員の面談により事業計画等のアドレスを受けられる。
気になる点:
- 面談が複数回必要になるなど、融資実行までにがかかる(2~3ヶ月)
- 金額が少なめ(上限が2,000万円以内)
- 保証人が必要な場合がある
◆ 公庫の新規開業・スタートアップ支援資金の良い点と気になる点
良い点:
- 高額融資(設備資金など)にも対応
- 原則無担保・無保証人で融資
- 融資までの実行が比較的速い(3~4週間)
気になる点:
- 金利が比較的高い(2.8%以上)
どちらの制度を選ぶか?
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こんな方におすすめ |
利用すべき制度 |
|---|---|
|
早く融資を受けたい |
公庫の制度 |
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高額な設備投資が必要 |
公庫の制度 |
|
あっせんのサポートが欲しい |
渋谷区の制度(経営相談員が面談) |
|
担保・保証人が難しい |
公庫の制度 |
申込みから融資実行までの流れを簡単に。
◆ 渋谷区の創業支援資金
- 相談予約・事前準備
渋谷区の融資を利用するには、まず区の経営相談員との面談が必要です。
- オンライン予約: 渋谷区の公式サイトから融資相談の予約をします。
- 書類の用意: 創業計画書や本人確認書類など、必要書類を揃えます。
- 区の経営相談員との面談・「あっせん書」の発行
渋谷区役所 7階 産業観光課で経営相談員と面談を行います。
- 内容: 事業計画の妥当性や資金使途がチェックされます。場合によっては複数回の面談が必要です。
- あっせん書の交付: 審査を通過すると、区から金融機関への紹介状にあたる「融資あっせん書」が発行されます。
- 注意:あっせん書の有効期限は発行から30日間です。
- 金融機関への申し込み
「融資あっせん書」を渋谷区内の取扱金融機関(銀行や信用金庫)の窓口に提出し融資を申し込みます。
- 信用保証協会の審査
金融機関の審査と並行して、またはその後に「東京信用保証協会」への保証申し込みが行われます。
- 保証審査: 実質的な最終審査です。保証協会による面談や現地調査が行われることもあります。
- 保証承諾: 審査に通れば、保証書が発行されます。
- 融資実行(着金)
金融機関と金銭消費貸借契約を結び、融資が実行されます。
◆ 公庫の新規開業・スタートアップ支援資金
- 事前相談
まずは最寄りの支店窓口や電話、オンラインで相談。
- 自分の事業が融資対象か、自己資金の要件を満たしているかなどを確認。
- 申し込み(書類提出)
現在はインターネットからの申し込みあるいは主要な書類を提出します。
- 借入申込書
- 創業計画書(もっとも重要な書類です。事業の動機や収支見通しを記載します)
- 設備資金の見積書(店舗内装や機材の購入予定がある場合)
- 自己資金を確認できる通帳のコピー
- 履歴事項全部証明書(法人の場合)
- 担当者との面談
書類提出後、1週間前後で担当者から連絡があり、面談が実施されます。
- 内容: 創業計画書の詳細、過去の経験、売上の根拠、自己資金の形成過程などを深く掘り下げて聞かれます。
- 準備: 計画を自分の言葉で熱意を持って説明できるよう準備しておくことが大切です。
- 審査・融資決定
面談の内容と提出書類に基づき、公庫内で審査が行われます。
- 無事に通過すれば「借入金受取手続のご案内」という書類が郵送されてきます。
- 契約手続き・融資実行
届いた書類に署名・捺印し、必要書類(印鑑証明書など)を添えて返送します。
- 書類が公庫に到着し、不備がなければ3営業日〜1週間程度で指定の口座に資金が振り込まれます。
最後に ―「拠点と計画」をセットで考えるのが近道です
渋谷区はスピード感のある事業が多い一方、創業融資では“勢い”よりも「再現性」が見られます。
集客の導線、提供(稼働)の上限、費用の水準、そして赤字期間を耐える余力。ここを根拠資料と数字でセットにできると、計画の説得力が一段上がります。
思いつきの計画ではなく、継続できる計画書に仕上げるのがポイントです。
専門家からの一言アドバイス
「やってみたい」ではなく「やると決めた」あなたへ。
創業計画書の作成から、融資面談の準備、制度の選定まで――私たちはあなたの“想い”を“資金に変える”お手伝いをします。
迷ったら、まずはご相談ください。あなたのスタートアップを、全力でサポートします。
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