行政書士の田中さん

墨田区で創業融資を考えている方へ。制度融資と日本政策金融公庫の違い、上手な活用方法を分かりやすく解説

墨田区は、押上・東京スカイツリー周辺のにぎわい、錦糸町の商業集積、両国の観光・文化に加え、東京23区の中でも屈指のものづくりのまちとして知られる地域です。商業、観光、地域産業が重なり合う墨田区は、小売・サービス業はもちろん、クリエイティブ系やものづくり系の創業とも相性のよいエリアといえます。

しかし、実際に創業を進めようとすると、店舗・事務所の家賃、内装費、設備資金、広告宣伝費など、売上が安定する前にまとまった資金が必要になることも少なくありません。自己資金だけで進めるには不安があり、どの融資制度を選ぶべきか迷う方も多いでしょう。

そこで本記事では、墨田区の制度融資である「チャレンジ支援資金」と、日本政策金融公庫(以下、公庫)の「新規開業・スタートアップ支援資金」を整理しながら、墨田区の特定創業支援等事業や創業相談の活用方法もあわせて分かりやすく解説します。

墨田区の制度融資(チャレンジ支援資金)とは?

墨田区で創業時にまず確認したい制度融資が、チャレンジ支援資金です。これは、現在事業を営んでいない方が区内で新たに開業する場合や、開業して5年未満の方が利用できる制度で、運転資金・設備資金の両方に対応しています。限度額は1,750万円、貸付期間は7年以内、据置期間は12か月以内です。

この制度の魅力は、創業時の負担を抑えやすいことです。利率は年2.0%ですが、区の利子補助が1.8%あり、さらに信用保証料も全額補助されます。区内で比較的小さく始めたい方や、まずは制度融資を活用したい方には、検討しやすい制度です。

ただし、墨田区の制度融資は、申込みだけでそのまま進むわけではありません。区での要件確認に加えて、金融機関や東京信用保証協会の審査があるため、段階を踏んで進める制度と考えておくのが良いと思います。。

公庫の創業融資(新規開業・スタートアップ支援資金)とは?

もうひとつの有力な選択肢が、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金です。対象は、新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方で、設備資金と運転資金の両方に使えます。融資限度額は7,200万円で、返済期間は設備資金20年以内、運転資金10年以内、据置期間は5年以内です。

公庫の良さは、資金枠が大きく比較的スピード感を持って進めやすいことです。借入申込から融資決定までの平均所要日数は2~3週間程度とされています。案件による差はありますが、開業時期が近い方や、物件契約・内装・設備導入の予定がある方にとっては、見通しを立てやすい制度です。

制度融資と公庫のごく簡単な比較

項目

墨田区の制度融資(チャレンジ支援資金)

日本政策金融公庫(新規開業・スタートアップ支援資金)

融資額

1,750万円まで

7,200万円まで

金利

年2.0%(区の利子補助1.8%)

基準利率

保証料

全額補助

制度上の保証料補助なし

返済期間

7年以内

設備20年以内・運転10年以内

据置期間

12か月以内

5年以内

進め方

区の確認と審査を経て進む

比較的スピード感を持って進めやすい

表で見ると、墨田区の制度融資は負担の軽さが魅力で、公庫は金額の大きさと融資実行までのスピード感が魅力です。創業時に必要な資金が比較的大きい場合や、開業スケジュールが決まっている場合は、公庫を軸に考えたほうが動きやすいことがあります。
引用元:墨田区「チャレンジ支援資金」日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」

特定創業支援等事業はどう絡めればいい?

墨田区で創業するなら、融資だけでなく特定創業支援等事業も確認しておきたいところです。
墨田区では、特定創業支援等事業として位置づけられたセミナーを修了すると、区が発行する証明書により、会社設立時の登録免許税の軽減などの優遇措置を受けられる場合があります。

この証明書は、制度融資だけでなく、公庫にもつながります。日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金では、認定特定創業支援等事業の証明書を取得した方が特別利率の対象とされています。つまり、墨田区では、特定創業支援等事業を受けておくことで、制度融資にも公庫にもつなげやすくなります。

そのため、墨田区で創業する場合は、まず創業支援を受けて全体像を整理し、そのうえで制度融資か公庫かを考える流れが取りやすいです。特に、最終的に公庫を使う予定でも、特定創業支援等事業を受けておく意味は十分にあります。

墨田区の創業支援メニューも見ておきたい

墨田区の良いところは、融資制度だけでなく、創業相談先が複数用意されていることです。創業相談先として、すみだビジネスサポートセンター、東京商工会議所墨田支部、日本政策金融公庫、東京東信用金庫などがあります。融資制度そのものだけでなく、事業計画や手続きの相談もしやすいのが特徴です。

さらに、墨田区にはSUMIDA INNOVATION COREという産業共創施設があり、スタートアップ支援や区内事業者との共創の場として位置づけられています。
墨田区は、資金調達だけでなく、創業後のつながりや事業の広がりも考えやすい区です。

まとめ|墨田区では、制度融資を知ったうえで公庫も早めに検討したい

墨田区のチャレンジ支援資金は、利子補助や信用保証料補助があり、創業初期の負担を抑えやすい制度です。一方で、区の要件確認や保証協会の審査などを経るため、時間に余裕があり丁寧に進める制度として考えたほうがいいでしょう。

これに対して日本政策金融公庫は、融資枠が大きく、比較的早く進めやすいのが魅力です。墨田区では特定創業支援等事業の証明書が公庫の特別利率にもつながります。そう考えると、墨田区での創業融資は、区の支援を受けながら、公庫も早めに視野に入れて進めるのが現実的で使いやすい流れです。

墨田区での創業融資、まずは全体の流れから整理してみませんか?

制度融資と日本政策金融公庫は、それぞれ特徴が異なります。
墨田区で創業を考える方は、創業時期や必要資金に合わせて、早めに全体の流れを整理しておくことが大切です。
当事務所では、会社設立と創業融資の進め方をまとめてご相談いただけます。
まずはお気軽にお問い合わせください。

▼東京都墨田区で会社設立を考えている方はこちら
https://lp.chuo-office.com/sumida-setsuritsu

▼東京都墨田区で登録免許税等の支援を考えている方はこちら
https://lp.chuo-office.com/sumida-sogyo-shien/

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