これから創業しようと考えたとき、
多くの方が最初に悩むのが「自己資金だけで足りるのか」という点です。
実際には、開業前後にさまざまな費用がかかります。
たとえば、事務所や店舗の契約費用、内装や設備、ホームページ制作、広告宣伝費、仕入れ、当面の運転資金などです。
売上が安定する前にまとまった支出が必要になることも多いため、創業時は自己資金だけで無理に進めるのではなく、創業融資も含めて準備を進めることが大切です。
そこで、まず知っておきたいのが日本政策金融公庫です。
日本政策金融公庫は、創業前または創業間もない方に向けた融資制度を用意しており、はじめて創業融資を検討する方にとって、比較的考えやすい選択肢の一つです。
日本政策金融公庫とは?
日本政策金融公庫(以下、公庫)は、国が100%出資する政策金融機関です。
創業者や小規模事業者の資金調達を支える役割があり、民間金融機関だけでは進めにくい場面を補う存在として利用されています。
創業時は、まだ事業実績や決算書が十分ではないことが多いため、金融機関への相談に不安を感じる方も少なくありません。
そのような時期でも、公庫には創業者向けの制度があるため、最初の資金調達先として検討しやすいのが特徴です。
公庫の創業融資はどんな内容?
創業時によく検討される制度が、新規開業・スタートアップ支援資金です。
概要を簡単に見ると、次のような内容です。
- 対象:新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方
- 資金使途:設備資金・運転資金
- 融資限度額:7,200万円
- 返済期間:設備資金20年以内、運転資金10年以内
- 据置期間:いずれも5年以内
- 担保・保証人:創業期は原則無担保・無保証人
- 利率:基準利率。要件により特別利率の対象となる場合あり
数字だけ見ると難しく感じるかもしれませんが、
ポイントは、創業者向けに利用しやすい形で作られているという点です。
創業時に公庫を検討しやすい3つの理由
1.創業前後の方に向いた制度がある
公庫には、これから事業を始める方や、創業して間もない方向けの制度があります。
まだ実績が十分でない段階でも、創業計画をもとに相談しやすい点は大きな特徴です。
2.原則として無担保・無保証人で利用しやすい
創業時は、担保に出せる資産や保証人を用意するのが難しいこともあります。
その点、公庫は創業期の方について原則無担保・無保証人とされており、最初の一歩として検討しやすい制度です。
3.返済期間を長めに考えやすい
設備資金は20年以内、運転資金は10年以内と、返済期間を比較的長めに設計しやすいのも公庫の特徴です。
創業初期は売上が安定するまで時間がかかることもあるため、資金繰りを見ながら計画を立てやすくなります。
ただし、大切なのは「申込先」より「準備」です。
日本政策金融公庫は創業者にとって使いやすい制度ですが、
申込みをすれば必ず融資が受けられるというものではありません。
創業融資で大切なのは、次のような点をきちんと整理できているかどうかです。
- どんな事業を行うのか
- なぜその売上計画になるのか
- 何にいくら必要なのか
- 借入後に無理なく返済できるのか
- 自己資金や準備状況はどうか
つまり、制度を知ることも大切ですが、それ以上に事業計画と資金計画を整理しておくことが重要です。
はじめての創業融資なら、公庫から考えるのは自然なことです。
創業時の資金調達では、最初から多くの選択肢を広げすぎるよりも、
まずは創業者向け制度が整っている日本政策金融公庫を前提に考えてみる方が進めやすいことも少なくありません。
特に、
- これから独立開業する方
- 会社設立とあわせて資金調達を考えている方
- 店舗や設備の初期費用がかかる方
- 広告費や仕入れ資金など運転資金も必要な方
には、公庫は最初に検討しやすい選択肢です。
まとめ
創業時は、必要なタイミングで資金を確保できるかどうかが、その後の事業運営に大きく影響します。
日本政策金融公庫の創業融資は、これから創業する方がまず知っておきたい代表的な制度の一つです。
「自分の場合、いくらくらいの借入を検討できるのか」
「この計画で進めてよいのか」
と迷った段階で、早めに全体像を整理しておくことが大切です。
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ぜひ、ご検討を。
創業融資をご検討中の方は、
まずは事業計画・必要資金・借入希望額の整理から始めてみませんか。
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創業融資を見据えた計画整理についてもご相談いただけます。
まだ申込み前の段階でも、お気軽にご相談ください。
